tonjinchiの日記(潰瘍性大腸炎の記録)

潰瘍性大腸炎の記録を残す

クロストリジウム・ディフィシルが検出されると面会謝絶になる!?

201309月 1回目の入院 その1

 

クリニックから紹介状を書いてもらい、今すぐ入院できる病院を紹介してもらった。地元ではそこそこ大きな病院に行き(病床数260)、入院受付をする。受付中は車椅子に乗りグッタリ衰弱して受付にどれだけの時間がかかったのか覚えてない。9月9日入院。

 

この頃のトイレの回数は8-12回、MAX15回。5回越えると仕事に支障が出て、10回越えると動けなくなり、入院コースとなる。

 

早々に内視鏡検査をして分かった事は、【クロストリジウム・ディフィシル】が検出された為、個室に隔離、面会謝絶となった。

 

クロストリジウム・ディフィシルという菌は抗生剤の影響で発生する事があり、腸内細菌のバランスを崩して腸炎を発生させてしまう菌です。

クロストリジウム・ディフィシルがいるとステロイドが効かないとの事でした。ステロイド増やしても効果なかったのはコイツのせいでした。未だに名前は長すぎて覚えれませんが、みんなの体の中にも生息する菌なんだって。

 

看護師さんはマスク、エプロン、手袋を装着して完全防備で室内に来てくれる。奥さんも同様な装備で着替えの交換やお見舞いに来てくれた。自分がえらい病原菌みたいな扱いを受けているようで切ない気持ちになりました。

 

翌日9月10日より、透析室にて白血球除去(GCAP:ジーキャップ)の治療を開始。太い針を2本腕に刺して、血を抜いて、ビーズのフィルターをかけて血を戻すという治療法。(別途、また書きます)

 

入院当初はえらく衰弱していたので、透析室での治療も殆ど記憶になく、トイレに行く以外は全くベッドから動けない状態になった。トイレの数はカウントしてないが毎日15回以上で辛かった。

 

トイレの回数は10回を越えると本当に覚える事は難しく、「あれ?何回だっけ?」を繰り返し回数が分からなくなるのだ。看護師さんにも正確な回数を求められたが、ごめんなさい、無理でした。

 

看護婦さんが定期的に様子を見に来てくれ、声掛けしてくれたり、ヒアリングするが、まともに返答できないくらい衰弱していた。夜は熱が上がり、吐き気もあり、1週間程眠る事が出来なかった。夜がとても長く感じ、夜になる事が嫌で、朝になるとホッとする日々だった。

 

当時、小学校4年生と2年生だった息子達が書いてくれた「パパ元気になってまた遊びに行こうね」って書いてくれたメッセージや絵を病室に飾ってあったが、それを見ても希望が湧かず、微笑むことができないくらい精神的に参っていた。

 

奥さんが着替えを持ってお見舞いに来ても、言葉を発する元気もなく、殆ど会話できない状態で地獄の1週間だった。この1週間は携帯電話を見る事もできない程の衰弱具合だった。

 

数日して奥さんが婦長さんに呼び出しされ、「おたくの旦那さん返事もしないし、言葉もあんまり発しないし、ちゃんとしてもらえます?」的な事を言われ誤解を招く。ただただ辛かっただけなのにね。無愛想な患者で要注意人物になってたみたい。これは俺が悪いのか?

 

絶食は9月9日〜9月19日まで10日間。絶食は本来空腹で辛くなるものだが、空腹である事を忘れるくらい体が辛かったので余り気にならなかった。

 

9月20日、流動食開始。何か食べれる事の有り難みを感じる。有難や有難や。とても美味しく感じた。この頃にはトイレの回数は5-7回まで減っていた。